台湾の東部エリアは豊富な自然生態と長い歴史をもち「台湾の裏庭」とも言われています。
絶景の景勝地が多く、あまり開発などで人の手が加えられていないことからも美しい風景が観光客を迎えてくれます。
今回は旅通向けのイチオシエリアを紹介します♪
花蓮(ホワリエン)県
花蓮市は世界的に有名な大理石の産地で、なんと駅のホームや道の敷石までも大理石というところです。
台湾東部最大の都市で、太魯閣峡谷に向かう途中にはその大理石の加工場などがあり、大理石製品の製造工程の見学や大理石製品の購入もできます。
太魯閣国家公園 (タイルーグーグオジャーゴンユエン)
太魯閣はタロコと言い、太魯閣渓谷は台湾原住民太魯閣族の言葉で「連なる山の峰」という意味です。
台湾東部にある花蓮県北部の山側、花蓮市の北約30kmにある太魯閣国家公園は、必ず訪れるべき景観スポットでその峡谷の景観と雄大な山河は見るものを圧巻します。
1986年にその一帯が太魯閣国家公園に指定されました。
自然によって作られた岩石と河の水流が美しく、台湾の中で大変人気がある屈指の観光スポットです。
太魯閣峡谷
大理石でできた断崖絶壁が20kmも続き、峡谷沿いには東西横貫公路が通ります。
総面積は9万2千ヘクタール、高さ1,000メートル以上にも切り立つこの太魯閣渓谷は、花蓮県を流れる河川である立霧渓が大理石の岩盤を侵食し続けることで形成された大渓谷です。
気の遠くなるような年月をかけて、この大自然の美しく壮大な景観を作り上げたわけです。
立霧渓はその大きな岩と澄んだ河から、台湾国内でも大変人気があります。
九曲洞 (キュウキョクドウ)
九曲洞は峡谷に囲まれた絶壁の風景で、南北に約38km、東西に約41kmに広がっています。
大理石の岩盤をくり抜いた、シンプルな素掘りのトンネルが、うねうねと曲がりくねって続きます。
切り立った断崖の下の河も大きく曲折を繰り返して蛇行して、様々な碧色を見せてくれます。
この、道路のカーブを岩壁を縫うように延々と繰り返すことから、九曲洞と名付けられるようになりました。
公園内では大理石の峡谷や渓流、断層、沿道はもちろん、様々な植物生態まで観賞できます。
七星潭海灘(チーシンタンハイタン)
きれいな写真を撮りたいなら日の出の時間帯を狙って訪れたいのが七星潭海灘(チーシンタンハイタン)です。
七星潭海灘は、花蓮空港の東に位置する七星潭風景区というところにあります。
かつて小さな湖が7 つあったことにちなんでこのように呼ばれるようになりました。
弧を描いた美しい湾からの眺めは昼間に見ても最高ですし、日の出の時間帯の景色は写真撮影にもってこいです。
ここは台鉄花蓮駅からも近く、民宿もたくさんありますので宿泊して早起きをするのがベストです。
朝日を見るために宿泊施設では必ず翌日の日の出の時間を書いてくれていたり教えてくれたりしますよ。
台東(タイトン)県
台東県は面積では台湾第3の県になります。
台東は、花蓮よりさらに東に位置し、台湾南東部にある県で台北からだと鉄道で約3時間30分もかかるため、このエリアの観光のためには1泊2日くらいは予定に組むのをおすすめします。
西側は中央山脈、中北部は海岸山脈というふうに二つの山脈があります。
その山脈や海流の影響により平均気温は22℃以上の月が8か月もありますので、そのおかげで自然景観はきわめて多彩で、熱帯や亜熱帯から寒帯までの色々な植物を見られます。
そういった気候からも、台東は太陽の故郷とも呼ばれています。
台東の海岸線は176kmにも達して、岩礁地帯が多く、最近ではホエールウオッチングが盛んです。
三仙台(サンシエンタイ)
三仙台は有名な観光地で、台湾の風景写真に良く登場します。
かつては陸とつながっていましたが、海水の浸食を受けるうちにだんだんと陸から分かれてしまい、とうとう離島となっってしまったのです。
でもその島までアーチ状の橋が架けられ、さらには島を一周できる遊歩道も整備されておかげで、2時間くらいで一回りできます。
海の浸食によってできたさまざまな地形、珍しい動植物などが観察できますよ。
もちろん海は珊瑚や熱帯魚が美しく、ダイビングなども楽しめます。
鹿野高台熱気球区
標高350メートルに位置する鹿野高台は、中央山脈と海岸山脈に囲まれた大変眺望の良いスポットです。
2011年から毎年6月末から9月初めにかけて、大規模な台湾バルーンフェスタが開催されています。
様々なデザインの熱気球が雄大な空へ向かっていく様子は見るものを魅了します。
多良車站(デュォリャンチャーヂャン)
台湾一景色が美しい駅と言われる多良車站(デュォリャンチャーヂャン)は、1992年から2006年までは台湾鉄路の南廻線の駅として使用されていました。
現在は廃駅になっている駅舎ですが、バックの海が大変美しく、台湾で最も景色が美しい駅といわれています。
こちらの駅は観光に人気があるため、今年の2022年以降に再度、駅として再開することが検討されています。
知本温泉(ヂーベン ウェンチュエン)
台湾台東県卑南郷にある知本温泉は、台湾東部一の美景と言われる訪れるべき観光スポットです。
台湾最大の温泉地であり、その泉質はナトリウム炭酸水素塩泉です。
アルカリ性炭酸泉で無色、無味、無臭ですが水温は100度以上に達し、泉質はグッドです。
この温泉街は大きなホテルから小さな民宿まで各種様々なの宿泊施設がそろっていますので、予算に合わせて選ぶことができます。
色々なところからたちこめる湯けむりは、どこか日本の温泉街を思わせます。
台東観光夜市
台東観光夜市はB級グルメの夜市として有名です。
果物のお店が多く、他には餅、麺類、シュークリームまで楽しめる夜市です。
日本に比べても果物は特に安いですから、フルーツ好きな人には堪らないグルメスポットです。
スマートボールのゲーム台が並んでいたり、金魚すくいのような娯楽もあって、かなりの時間を楽しく過ごせます。
まとめ
台湾東部は雄大な絶景渓谷や美しい海岸など、手つかずの自然が素晴らしく、温泉やグルメなども楽しめます。
近代的な観光地が増える一方で、人の手が加えられていない、人混みの少ない美しい大自然を堪能してみませんか?